お知らせ
せきをしている女性

インフルエンザのウイルスに感染すると、まずは1日、2日程度の潜伏期間を置いて、突然に38度以上という高い発熱でダウンしてしまうようになります。
特に、こどもがインフルエンザにかかってしまったときなどは深刻で、40度に近いような熱を出してしまうことすらあります。
こうした場合、一般家庭ではドラッグストアなどで売っている解熱鎮痛剤を飲ませて、とりあえず熱をさまそうとするでしょうが、実はこの解熱鎮痛剤が、ライ症候群とよばれる病気と関連している可能性が高いということが、医療現場ではよく知られたものとなっています。
ライ症候群というのは、解熱鎮痛剤の一種であるアセチルサリチル酸を用いたこどもに多発しているもので、インフルエンザや水ぼうそうの高熱が下がったことろ、突然意識がもうろうとしてけいれんなどを繰り返し、肝臓機能の障害や脳機能の障害がみられ、やがて死亡するケースもあるという病気のことを指しています。
これは名前のとおり、オーストラリア人の研究者であったライが発見したもので、アメリカではインフルエンザの際にこどもへのアセチルサリチル酸の使用をやめたところ、劇的にこの病気にかかる割合が少なくなったといいます。
わが国においても、インフルエンザのこどもにアセチルサリチル酸を投与するのは控えるべきものとされており、そのかわりとして、解熱作用をもつアセトアミノフェンを投与することなどが推奨されています。
市販薬の解熱鎮痛剤では、どのような成分が含まれているのかを一般家庭の人が確認することは少なく、もっぱら解熱作用があるかどうかという点にだけ目がいきがちですので、誤って飲ませてしまうと、ライ症候群のような重大な病気を併発させてしまう可能性があるのです。